妙覚寺の見どころは紅葉!ライトアップ!
金閣寺周辺では珍しい
妙覚寺は、金閣寺からやく2.5kmに位置する妙覚寺は織田信長と縁のあるお寺です。
金閣寺、銀閣寺、清水寺…などと比べると地味な印象のある妙覚寺ですが、実は京都通の間ではおすすめスポットとしてよく名前の挙がる魅力にあふれたお寺です。
今回の記事ではそんな妙覚寺について解説していきます。
妙覚寺のライトアップは一見の価値ありです。
また妙覚寺は金閣寺や北野天満宮から3km圏内にあります。
それこそ金閣寺は現在であっても夜間拝観やライトアップを行っていないため、日中に金閣寺を訪れて日没頃から妙覚寺を楽しむというプランが実現可能です。
あなたもいぶし銀ながらも鋭く輝く妙覚寺の魅力を知り、是非とも次の京都旅行の際に訪れてみてください。京都の奥深さを知ることのできる素敵なお寺です。
妙覚寺の基本情報
はじめに妙覚寺の基本情報をみていきましょう。
境内は原則としていつでも立ち入ることができますが、お寺の中に入ることができるのは特定の時期のみなので注意が必要です。
境内 | 見学自由 |
拝観
(お寺の中の見学) |
【新緑特別拝観】
開催期間:5月1日~5月31日 受付時間:9:00~15:30 拝観料:800円
【秋季特別拝観】 開催期間:11月1日~11月30日 (※行事のための拝観休止日あり) 受付時間:9:00~15:30 拝観料:800円
【秋季ライトアップ特別拝観】 開催期間:11月10日~12月2日 受付時間:18:00~20:00 拝観料:800円 |
アクセス | 京都市営地下鉄烏丸線「鞍馬口」駅下車 西へ徒歩約10分
京都市営バス「天神公園前」下車 上御霊前通りを東へ徒歩2分 京都市営バス「堀川寺ノ内」下車 徒歩約8分 JR「京都」駅より車・タクシーで約20分 駐車場あり |
このように妙覚寺を拝観することができるのは、原則として新緑の時期と秋のみとなります。
ライトアップ特別拝観は18時からとなる点に注意してください。
妙覚寺の場所を地図で見ると以下のとおりになります。
地図右側にあるのが京都市営地下鉄烏丸線「鞍馬口」駅です。
そこから西側に徒歩10分なので、京都駅からのアクセスも良好ですね。
妙覚寺の歴史
続いて、妙覚寺の歴史をみていきましょう。
織田信長とゆかりのある同寺はどのような経緯を経て現在に至っているのでしょうか。
歴史をまとめると以下のとおりです。
1378年 日実によって創建された
1466年 本覚寺と合併した
1483年 足利義尚の命で京都市中京区に移転
1536年 天文法華の乱により焼失
1548年 再建
1582年 本能寺の変の際、織田信忠が宿泊していた
1583年 豊臣秀吉の命により現在の京都市上京区に移転
1788年 天明の大火により焼失、その後再建
このように妙覚寺は足利、織田、豊臣というそれぞれの時代に隆盛を誇った人物と関係のあるお寺なのです。
特に織田家とのかかわりは深く、織田信長が京都を訪れた20数回のうち18回は妙覚寺に宿泊しているのです。
これに対して本能寺に宿泊したのはたったの3回です。
つまりタイミングが少し違っていれば本能寺の変は妙覚寺の変となっていてもおかしくはなかったのです。
現に本能寺の変が起きた日は織田信長の嫡男である織田信忠が宿泊していました。
また妙覚寺は二度、火災により焼失しています。
しかし時をおかずして再建されていることから当時の人々に必要とされているお寺だったのでしょう。
妙覚寺の見どころ
妙覚寺の基礎情報と歴史を知ったところで、ここからは同寺の見どころをチェックしていきます。
今回の記事では紅葉とライトアップをとりあげるので、空きに京都を訪れる際は必見です。
紅葉
京都には嵐山、禅林寺、高台寺、清水寺といった有名な紅葉スポットが数多くあり、京都市内にも北野天満宮というもみじが有名な場所があります。
それらと比較すると地味な印象を持つ妙覚寺ですが、実は知る人ぞ知る穴場紅葉スポットなのです。
妙覚寺では苔むした深い緑の庭園に映える真っ赤なカエデともみじを見ることができます。
紅葉の時期は上述した秋季特別拝観で本堂に入ることができるので、是非ともそこから庭園を眺めてみてください。
お堂の薄暗がりから燃えるような赤いカエデを見ることができ、現世を離れた空間を楽しむことができます。
妙覚寺自体が決して大きなお寺ではないため、京都の紅葉名所として名の挙がるスポットのように大勢でワイワイ賑わう雰囲気の中での紅葉鑑賞というよりも、京都市中で静かに落ち着いて紅葉を見るのに向いています。
周辺の観光スポットをぐるりと巡った後、ほっと一息つきたくなった際に是非とも妙覚寺を訪れてみてください。
ライトアップ
基礎情報のところで述べたとおり、妙覚寺はライトアップを行っています。
金閣寺周辺は市街地ということもありライトアップを控える観光地も多いため、京都市中で紅葉とライトアップのコラボレーションを楽しめる妙覚寺は稀有な存在です。
ライトアップでは先ほど述べた紅葉と建造物が照らされ、日中の妙覚寺とは一味も二味も違う雰囲気を楽しむことができます。
妙覚寺のライトアップは非常に落ち着いたもので、光の存在がかえって静謐な空間を際立たせているような印象さえあります。
控えめに照らされた大門の向こうは一見すると真っ暗で濡れたようにつややかな夜の闇が広がっています。
大門をくぐって足を進めると、徐々に本堂がぼうっと立ち上がってくるのです。
その様は実に印象的で、あなたの心に静けさと興奮がないまぜになった複雑な感情をもたらすはずです。
是非とも体験してみてください。
庭園にある紅葉もライトアップされていますが、やはりこちらもどこか静謐さのある空間となっています。
それこそ妙覚寺に宿泊した織田信長は、燈籠に明かりを入れて、このような夜の庭園を楽しんでいたのではないか…と感じられるのです。
京都には華やかけばけばしいライトアップも多数あり、それらは私たちの心を大いに盛り上げてくれますが、妙覚寺のような静けさを保ったままのライトアップも実に素敵です。
心を休めたいときにはうってつけのスポットですよ!
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は京都の穴場スポット妙覚寺について紹介しました。
今まで妙覚寺の名前を知らなかったかもしれませんが、美しく静かで魅力的なスポットであるということがわかっていただけたでしょうか?
妙覚寺は境内こそ立ち入り自由ですが、拝観は特別な時期にしか行われません。
毎年、新緑の季節である5月と紅葉の11月には特別拝観が実施されています。
しかしお寺の行事により拝観ができない日もあるため、訪れる際は事前に拝観可能か否かを確認することをおすすめします。
また紅葉とライトアップのコラボレーションも11月上旬から12月頭にかけて行われています。
妙覚寺では深い趣のある静謐なライトアップを楽しむことができるため、未だ見たことがないという場合は是非ともライトアップ特別拝観を訪れてみてください。
京都市内からアクセスの良い妙覚寺は、様々な京都旅行プランに組み込むことができるので旅行の疲れを忘れてほっと一息つきたいときにおすすめです。
あなたも妙覚寺のお堂から庭園を眺め、織田信長に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。