北野天満宮のイベント情報!
ライトアップ以外にも見どころ満載!
北野天満宮は全国に12,000社あるといわれている天満宮の総本社です。
つまり菅原道真信仰の中心地なのです。
そのため北野天満宮には毎年、受験生をはじめとして多くの人が訪れます。
そんな京都を代表するスポットである北野天満宮ですが、一年を通して数多くのイベントが開催されています。
今回の記事では、北野天満宮の年間イベントを一挙にご紹介していきます。
中でもライトアップが行われる時期は境内全体が華やかに彩られるためおすすめです。
あなたが京都を訪れる計画を持っている場合は、是非とも興味のあるイベントを見つけて訪れてみてください。
イベントは年間を通して行われているため、きっと素敵な京都旅行を演出する一つの要素となるはずです。
目次
北野天満宮の基本情報
はじめに北野天満宮の基本情報をみていきましょう。
ライトアップの時期などには開閉時間が変わることがあります。
そのため基本情報を頭に入れておきつつ、イベントに合わせて臨機応変に対応していくのがおすすめです。
基本情報は以下のとおりです。
参拝時間・御祈祷 |
楼門の開閉時間:4~9月:5:00~18:00、10月~3月:5:30~17:30
(※各イベントにより変化することがあります) 社務所・授与所の受付時間:9:00~17:00 (※もみじ苑ライトアップ期間は9:00~20:00) 御祈祷の受付時間:9:00~16:30 |
アクセス |
名神高速道路南インター又は東インターより約30分
JR京都駅より市バス50・101系統 JR・地下鉄二条駅より市バス55系統 JR円町駅より203系統 地下鉄今出川駅より市バス51・102・203系統 京阪出町柳駅より市バス102・203系統 京阪三条駅より市バス10系統 阪急大宮駅より市バス55系統 阪急西院駅より市バス203系統 京福電車白梅町駅より徒歩5分 いずれも北野天満宮前下車すぐ |
駐車場 |
駐車場開場時間:9:00~17:00
(※毎月25日は、縁日のため駐車不可能) |
宝物殿 |
宝物殿開館日:1月1日、12月1日、毎月25日、4月10日~5月30日
宝物殿開館時間:9:00~16:00 宝物殿入館料:一般:500円、中高生:300円、こども250円 |
北野天満宮の基本情報は以上の通りとなります。
次に北野天満宮の境内の地図をみてみましょう。
北野天満宮には特定の時期にしか開苑しない場所もあるため、大まかな地図を頭に入れておくと便利です。
引用元:http://kitanotenmangu.or.jp/about_precincts.php
この地図の中で注意すべきは「梅苑」と「もみじ苑」です。
どちらも特定の時期にのみ開苑されるもので、普段は入ることができません。
梅苑ともみじ苑についての情報は後述の「是非見ておきたい年中行事」の中で解説しますね。
北野天満宮の縁日とライトアップ
さて、ここまでで北野天満宮の大まかな情報が理解できたでしょうか。
年中行事を一つずつみていく前に、ここではライトアップと関係する2つのイベントを先に紹介します。
北野天満宮はいつ訪れても高い満足感を得ることのできる京都を代表するスポットですが、ライトアップの時期に合わせて訪れると格別な時間を過ごすことができます。
はじめに縁日とライトアップについてみていきましょう。
そもそもの縁日の基本情報は以下のとおりです。
縁日 |
開催:毎月25日6:00~21:00
境内ライトアップ:日没~21:00 |
このように北野天満宮の縁日は毎月25日に開催されています。
前述した宝物殿も毎月25日に開放されているため、併せて訪れるのがおすすめです。
注意点としては、縁日が開催される毎月25日は駐車場の利用ができないことです。
縁日では、飲食・骨董・植木・古着などの様々な露店が立ち並びます。
縁日というと夏のものというイメージもありますが、毎月開催されるのはとっても嬉しいですよね。
秋や冬でも25日には縁日が開催されるため、夏のお祭りとは違った気分を味わうことができます。
ちなみになぜ毎月25日なのかというと、北野天満宮に祀られている菅原道真の誕生日が6月25日であり、亡くなった日が2月25日であることに由来しています。
そして、縁日の際は露店の並ぶ参道がライトアップされます。
具体的には、350ある石燈籠と250ある釣燈籠に明かりが灯されるのです。
そのためガーデンライトやスポットライトを使った一般的なライトアップとは全く異なる雰囲気を味わうことができます。
燈籠の明かりの中にぼんやりと浮かぶ参道や社殿は実に幻想的であり、また昔ながらの縁日の雰囲気とあいまって、私たちの郷愁を強く呼び起こします。
北野天満宮の縁日は是非とも季節を問わず訪れてほしい心からおすすめできるイベントです。
紅葉とライトアップ
このように縁日におけるライトアップは特別なものですが、北野天満宮にはもう一つ忘れてはならないライトアップのイベントがあります。
それが秋から冬にかけて公開される「もみじ苑」のライトアップです。
その名のとおりもみじが実に美しいイベントなのですが、そもそも北野天満宮のもみじ自体が京都を代表する紅葉であるため、ある種の壮絶さすら感じます。
もみじ苑は普段は公開されておらず、以下の時期にのみ立ち入ることができます。
もみじ苑 |
開苑期間:10月下旬~12月上旬
(※紅葉の状況により異なります) 開苑時間:9:00~16:00 ライトアップ期間:11月中旬~12月上旬 ライトアップ時間:日没~20:00 入苑料:大人800円、こども400円 団体割引:30名以上1名割引(ただし土日、祝日、25日を除く) |
もみじ苑には約350本のもみじがあり、苑の公開時期には一斉に紅葉します。
その光景はまさに絶景の一言であり、言葉を失うほどです。
中には樹齢400円を超える「三叉の紅葉」という優れた樹木もあり、その色彩は人生において一度は目にすべきものといえるでしょう。
晩秋にはもみじの葉が地面を覆いつくし、視界全体が真っ赤に染められるような思いを味わうこともできます。
もみじ苑の中には朱塗りの太鼓橋「鶯橋」や茶席が設けられ、舞妓さんによる日舞の披露も行われます。
このようにもみじ苑の開苑は、秋から冬にかけて北野天満宮を代表する一大イベントなのです。
訪れる際は合わせてライトアップが行われる11月中旬からを狙いましょう。
ただし、毎年具体的な開苑期間が異なるため、訪れる日にちは事前にしっかりとチェックしておく必要がありますね。
是非見ておきたい年中行事
ここまで北野天満宮の基本情報と「縁日」「もみじ苑」の2つの代表的なイベントを紹介してきました。
すでに盛り沢山の内容ですが、北野天満宮は上述した2つのイベント以外にも豊富な年中行事を開催しています。
ここからは年中行事を一つずつチェックしていきます。
まずは以下の表をご覧ください。こちらは1月から順に行事を並べたものです。
年中行事 | ||
1月 | 1月1日 | 歳旦祭(さいたんさい) |
1月2日~4日 | 筆始祭と天満書(ふではじめさいとてんまがき) | |
1月25日 | 初天神(はつてんじん) | |
2月 | 2月の立春前日 | 節分祭と追儺式(せつぶんさいとついなしき) |
2月初旬~3月下旬 | 梅苑公開 | |
2月25日 | 梅花祭と梅花祭野点大茶湯(ばいかさいとばいかさいのだておおちゃのゆ) | |
3月 | 3月15日 | 春祭(祈年祭) |
4月 | 4月第三日曜日直前の木曜日~第三日曜日 | 文子天満宮祭(あやこてんまんぐうさい) |
4月20日 | 明祭 | |
6月 | 6月1日 | 雷除大祭(かみなりよけたいさい) |
6月25日 | 御誕辰祭(ごたんしんさい) | |
6月25日 | 大茅の輪くぐり(おおちのわくぐり) | |
6月30日 | 夏越の大祓(なごしのおおはらえ) | |
7月 | 7月下旬(梅雨明けより) | 大福梅の土用干し(おおふくうめのどようぼし) |
8月 | 8月4日 | 例祭(北野祭) |
8月上旬 | 御手洗祭と七夕祭「棚機祭」(みたらしさいとたなばたさい) | |
10月 | 10月1日~5日 | ずいき祭 |
10月21日 | 一條天皇行幸始祭(いちじょうてんのうぎょうこうはじめさい) | |
10月29日 | 余香祭(よこうさい) | |
10月下旬~12月上旬 | もみじ苑公開 | |
11月 | 11月23日 | 新嘗祭(にいなめさい) |
11月26日 | 御茶壷奉献祭・口切式 (おちゃつぼほうけんさい・くちきりしき) | |
12月 | 12月1日 | 献茶祭(けんちゃさい) |
12月13日 | 大福梅の授与(おおふくうめのじゅよ) | |
12月25日 | 終い天神 (しまいてんじん) | |
12月31日 | 大晦日の行事 |
いかがでしょうか!このイベントの多さ!
1月1日から12月31日まで実に26つのイベントが開催されているのです。
全てを体験するのはとても大変ですが、裏を返すと何かしらのイベントに合わせて北野天満宮を訪れやすいということですね。
以下ではイベントの中から厳選した10つを解説していきます。
歳旦祭
歳旦祭は1月1日に行われるものであり、まさに北野天満宮における新年の訪れを告げるものです。
このイベントにおいては、皇室の繁栄、国家国民の隆盛、世界平和が祈願され、初詣の人々が境内を埋め尽くします。
また新年の授与品として招福の梅の枝「思いのまま」があります。
節分祭と追儺式
節分祭と追儺式は旧暦の大晦日である立春の前日に行われます。
ちなみに2019年は2月3日になります。
2018年も2月3日でした。2017年もやはり2月3日でした。
「つまり節分の日ではないか!」と思われたあなたは実に鋭いです。
しかし、実は節分の日は年により変わると知っていましたか?
節分とはその名のとおり「季節を分ける」という意味を持ちます。
そのため立春の前日が節分になっているのです。
そして立春は2月3日から2月5日の間で、年により日付が異なります。
つまり節分も年によっては2月2日や2月4日になることがあるのです。
ちなみに最近でいうと、1985年から2020年までは立春が2月4日、節分が2月3日です。
1984年は立春が2月5日で節分が2月4日でした。
そして、2021年は立春が2月3日で節分が2月2日となります。
このように北野天満宮における節分祭と追儺式は必ず2月3日に行われるわけではないのです。
前置きが長くなってしまいましたが、節分祭と追儺式では芸舞妓さんによる日舞の奉納と豆まきが行われます。
また災難厄除けのお札やお守りの授与もされますよ。
京都伝統の雰囲気の中であなたも是非とも豆まきを体験してみてください。
梅苑公開
先ほどご覧いただいた北野天満宮の地図の南側に「梅苑」があったのを覚えているでしょうか。
北野天満宮はもみじも有名ですが、それと並ぶほど梅も有名なのです。
梅苑は以下のとおりに開催されます。
開催期間:2月上旬~3月下旬
開催時間:9:00~16:00
入場料(茶菓子付き):大人800円、こども400円
団体割引:30名以上1名割引(但し25日、土・日曜、祝日を除く)
身体障がい者:大人400円、こども300円
境内の中には約50種類約1,500本の梅があり、時期には美しい紅白の花をつけます。
梅苑が開催されているときは、是非とも梅の種類ごとの違いに目を凝らしてみてください。
白くたおやかな「雲龍梅」、ぽってりとした濃厚な桃色の「黒梅」など、一口に梅といっても花の色と形は実に様々です。
梅花祭と梅花祭野点大茶湯
梅苑の開苑中に行われるイベントには梅花祭と梅花祭野点大茶湯があります。
こちらは菅原道真の命日に行われるもので、お米を蒸して2つの台に盛った「大飯」などの一風変わった神饌が供えられます。
また梅花祭野点大茶湯では、豊臣秀吉が北野天満宮で北野大茶湯を催したことにちなみ、梅でにぎわう屋外で茶の湯を楽しむことができます。
盛り上がるように咲き誇る梅の花を眺めながらのお茶は風情を歴史を感じさせてくれるので非常におすすめです。
雷除大祭
季節が進み、6月1日になると雷除大祭が行われます。
もちろん菅原道真といえば雷神様でもあるため、雷をもつかさどっています。
もともと雷除けは豊作を祈願して行われていましたが、現在では字面にちなんで雨除けとしても親しまれています。
そのためゴルファーや釣り人にも好まれるイベントです。
また雷除大祭では雷除けのお札とお守りが売り出されるため、そちらも必見です。
大茅輪くぐり
6月25日には大茅輪くぐりが行われます。
馴染みのない名称ですが、このイベントでは茅で作った直径5メートルにもなる大きな輪が北野天満宮の楼門に備えられ、敷地内に入るためにそれをくぐることができます。
茅の輪くぐり自体は全国にもある無病息災のイベントですが、ここまで大きなものは珍しいでしょう。
また授与品として直径7~8cmの茅の輪もあるため、そちらも是非とも手に入れましょう。
夏越の大祓
暑さも本格的になる6月30日には、夏越の大祓が行われます。
こちらは先ほどの大茅輪くぐりと共通する無病息災を目的とするもので、本殿正面で神事が行われ、人の背丈ほどの茅の輪を神職と共にくぐることができます。
これから夏を迎えるためにぴったりのイベントなので、是非とも試してみてください。
往々にして夏の始まりは不確かですが、北野天満宮であれば茅の輪をくぐることで夏の訪れを肌で感じることができるんですね。
何だか素敵ですよね。
御手洗祭と七夕祭
京都の暑い夏がぐっと深まる8月上旬には御手洗祭と七夕祭が催されます。
ちなみに世間一般でいうと七夕は7月7日に祝われることが多いですが、日本各地には8月に七夕を祝う地域があります。
これは旧暦から新暦への変更があった際に2つに分かれたと考えられています。
従来、七夕は旧暦の7月7日に行われていました。
これは現在使われている新暦でいうところの8月20日になります。
いわば一年で最も暑い時期です。
このような旧暦が新暦に変更される際に、形式的に日にちを重視して七夕を定めたのが7月に祝う地域です。
旧暦7月7日の七夕が新暦7月7日になったのです。
これに対して形式的に日付を受け継ぐのではなく、暑い時期をいう実質性を継承したのが七夕を8月に祝う地域です。
このようにして七夕は地域によって2パターンに分かれたのですね。
そして北野天満宮では8月に七夕が祝われます。
御手洗祭では七夕の詩を詠み、農作物の生育と万民の無病息災を祈願します。
そして七夕祭では、従来の書き方である「棚機祭」にちなみ、機織りの祖神・天棚機姫神(あめのたなばたひめのかみ)をお祀りします。
また境内ではライトアップも行われるため、日本伝統の趣を感じるのに最適の夏のイベントです。
ずいき祭
さて、まだまだ暑さは残るもののどこか秋の風を感じる10月になると、1日から5日にかけて「ずいき祭」が行われます。
こちらは天神さまを本社から西ノ京の御旅所に遷し、また本社に戻すイベントです。
期間中は野菜と乾物で飾られた「ずいき御輿」が担がれ、ダイナミックな雰囲気を感じることができます。
大晦日の行事
ここまで9つのイベントを詳しくみてきましたが、最後は12月31日に行われる大晦日の行事を紹介します。
北野天満宮の大晦日には主に以下の3つの儀式が行われます。
・大祓(おおはらえ)…人形を用いて罪やけがれを祓い清めるもの
・除夜祭(じょやさい)…今年の無事の奉告と新年の平穏を祈願するもの
・鑽火祭(きりびさい)…火之御子社で火打石を使って新しい火をきり出すもの
大晦日も北野天満宮は多くの人でにぎわい、皆で過行く年と新しく来る年に思いをはせることができます。
年末に京都を訪れることがあれば、是非とも大晦日にも北野天満宮を訪れてみてください。
しめやかさと活気がない交ぜになった独特の雰囲気を満喫できるはずです。
まとめ
今回は北野天満宮にについて、年中行事を中心に解説しました。
きっとあなたの想像を超える数の様々な行事が行われていたのではないでしょうか。
どの行事も伝統的な日本文化と密接に関係するもので、古き時代の面影を感じることのできるものです。
その中でもあなたに是非とも参加してほしいのが、毎月25日の「縁日」と秋から冬にかけての「もみじ苑」です。
どちらも期間中はライトアップが行われるため、日中にはない華やかな雰囲気の北野天満宮を楽しむことができます。
また新年から大晦日にかけて、北野天満宮では様々な行事が行われているため、タイミングが合う場合は是非とも覗いてみてください。
きっとあなたの心に生涯を通して残る素敵な時間を過ごすことができるはずです。